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<ミツカン>食品ロス削減へ 女子大生が「B面レシピ」考案

■鍋で残った食材の使い道を提案

Mizkan(ミツカン)が昨年10月30日の食品ロス削減の日から開始した「B面レシピPROJECT」に藤女子大学(札幌市)が賛同し、女子大生が調理で残る食材を無駄なく使い切るメニューを考案した。A面レシピの鍋メニューとのセットで提案しており、ミツカンは「食品ロス全体の約半分を占める家庭の食品ロスを、美味しく手軽に削減することに貢献していく」としている。

A面レシピの「濃厚みそ鍋」で余った食材を使った甘酢あんかけ鮭チャーハン(右)。同じ食材を用いながら鍋とは異なるジャンルのメニューへと変身させている(発表資料より)

食品ロス問題を含めたSDGsが注目される中、ミツカンは「食品ロスという社会の大きな課題」を「普段の料理という小さな日常」のアクションから解決を目指す「B面レシピPROJECT」を提案した。

商品裏面のレシピには材料の分量に「二分の一」や「三分の一」などの表記があり、そのレシピだけでは材料が使い切れないという現状に着目したもの。残った食材を使って新しいレシピが作れる「B面レシピ」を広め、社会的な課題である食品ロスを、家庭で美味しく手軽に削減してもらおうという試みだ。そして今回、受託研究先である藤女子大学が同プロジェクトに賛同。人間生活学部食物栄養学科菊池ゼミの学生がA面レシピの鍋メニューとセットで「B面レシピ」を考案した。

例えば、人気の鍋つゆ「〆まで美味しい 濃厚みそ鍋つゆ」を使ったA面レシピとして、北海道の郷土料理である石狩鍋風メニューを提案。さらに鍋で残った鮭、水菜、人参などを用いたB面レシピ「甘酢あんかけ鮭チャーハン」を考案した。A面、B面ともに北海道産の水菜を使い、北海道らしさあふれるオリジナルメニューとなっている。

また、同「キムチ鍋つゆ」で作ったキムチ鍋のB面レシピとして、和風ハンバーグを考案。「寄せ鍋つゆ」で作った海鮮食材たっぷりの寄せ鍋のB面レシピとして、チヂミ(魚介入りお好み焼き)を提案した。歯ごたえを楽しみたい場合は具材を大きめに。食べやすさを重視する場合は細かく小さめに切ることがポイントだという。

B面レシピはミツカンホームページ内「B面レシピ」サイトで公開中。現在、「〆まで美味しい鍋つゆ」全11品について、33種類のB面レシピを用意した。「ごま豆乳鍋」で余った食材から天津飯が作れるレシピや、「焼きあごだし鍋つゆ」の余った食材であんかけ焼きそばが作れるレシピなどを紹介している。

(本紙「ニッポン消費者新聞」1月1日新年特集号より転載)
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