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【英国】運転中の「ながらスマホ」 ほぼすべての行為が違反に

スマートフォン

運転中の「ながらスマホ」による交通事故が相次いでいることから、英国で3月25日から関連法が強化され、画像撮影やロック解除などほぼすべての行為が違反対象になる。罰則はこれまで通り罰金200ポンド(約3万2000円)と6ポイントの減点。英国の消費者団体Which?は「今回の法改正で抜け穴が塞がれた。ドライバーはどんな理由があろうと、違反行為をすると罰則の対象となるので注意してほしい」と呼びかけている。

英国では2003年に「運転中の携帯電話の使用に関する法律」が施行されたが、その後も事故が相次ぎ、2020年には「ながら運転」による事故で17人が亡くなり、114人が重傷となった。これまでは電話をかける、メールを送信するなど「対話型通信」に絡んだ行為が違反対象となっていたが、高機能なスマートフォンの登場などを背景に今回、規制が大幅に強化された。

Which?によると、スマホ操作に関連するほぼすべての行為が違反とされ▽画面をタッチする(オンにする)▽時間を確認する▽通知を確認する▽ロックを解除する▽写真撮影・録画・録音機能を使う▽電話をかける・とる・切る▽メールを作成する▽保存データにアクセスする▽アプリにアクセスする▽インターネットに接続する――などが禁止される。

一方、例外となる行為は▽緊急時(警察・救急など)の使用▽車を制止させた時の支払い(ドライブスルーや料金所でのスマホ決済など)▽車載ホルダーを用いたカーナビの使用――など。

3年以内に2回違反した場合、運転禁止措置がとられる可能性もあるという。

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