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【米国】ニキビに歯磨き粉塗布を検証 「もっと良い方法ある」

コンシューマーリポート

有名モデルも実践していたという、ニキビに歯磨き粉を塗る行為。米国の消費者団体コンシューマー・リポートは歯磨き粉の有効性を検証するとともに、「メリットよりも多くの問題を引き起こす可能性がある」として適切なニキビ治療薬を使うよう推奨した。

同団体が専門家に見解を聞いたところ、ニキビに歯磨き粉を塗る行為はあながち根拠がないとはいえないことがわかった。ハーバード大学医学部のシャディ・クロース皮膚科医は「練り歯磨き粉のアルコール、過酸化水素、重曹などはニキビの縮小や乾燥に役立つ成分だ」とし、「一般の人が家庭療法として試そうと考えるのは理解できる」と語った。

一方で「フッ化物、ラウリル硫酸ナトリウム、香料など皮膚への刺激やアレルギーを引き起こすおそれのある別の成分も含まれている」と問題点を指摘。「逸話に基づく治療方法ではなく、今は安全性と有効性が確認された過酸化ベンゾイルやサリチル酸がある」とし、これらを含む治療薬を推奨した。

コンシューマー・リポートは「ニキビに歯磨き粉を塗るという家庭療法は、昔はこれで十分だったかもしれないが、刺激などの問題を引き起こす。今は科学的に効果が実証された過酸化ベンゾイルとサリチル酸がある」と総括し、「それらはあなたが歯磨き粉を購入しているのと同じ店で、さほど高くない価格で販売されている」と呼びかけた。

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