独立行政法人情報処理推進機構（IPA）は4月20日、ゴールデンウィークにおける情報セキュリティ対策を公表した。SNSの書き込み内容から思わぬ被害が発生する可能性があるなどとして、対策を呼びかけている。
IPAによると、旅行の計画をSNSに書き込んだり、外出先で撮影した写真を投稿したりすると、長期休暇中に不在であることが知られてしまい、トラブルに発展する可能性があるという。「投稿内容に注意してほしい」と呼びかけている。
また、外出自粛の影響によって「逆に家でパソコンなどを使う時間が長くなり、ウイルス感染やネット詐欺被害のリスクが高まる可能性がある」とし、トラブルが相次いでいる「偽のセキュリティ警告」に注意を呼びかけた。長期休暇中は公式の相談窓口が休止している場合があるため、偽のメッセージから有償サポート契約へと誘導されるおそれがある。そのほか、実在の企業などを装ったメールやSMSも要注意だとしている。
休暇明け後は、OSやセキュリティソフトの更新がないか確認を。長期間電源を切っていたパソコンは定義ファイルが古い状態のままになっているため、メールやウェブサイトを利用する前に、定義ファイルを最新のものに更新するよう呼びかけている。