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【米国】乳幼児の安全な睡眠法にバイデン大統領が署名 施行へ

ホワイトハウス

ジョー・バイデン米大統領は5月16日、今月4日に上院を通過した「乳幼児の安全な睡眠法」に署名した。同法は制定から180日以内に施行され、傾斜型ベビーベッドとベビーベッドバンパーの製造・販売が禁止される。署名を受け、規制を求めてきた消費者団体は一斉に歓迎する声明を出した。

市場から排除されるのは、寝台に10度以上の傾斜がついた1歳までの乳幼児用傾斜型ベビーベッドとパッドの入ったベビーベッドバンパー。どちらも窒息する危険性があり、これまでに乳幼児の死亡事故が200件以上報告されていた。

バイデン大統領の署名を受け、非営利団体U.S.PIRGは「これらの製品が赤ちゃんを危険にさらすことは何年も前から明らかになっていた。特に傾斜型ベビーベッドは、メーカーが睡眠を目的としていないなどと言い逃れをしてきた経緯があり、(市場から排除されることは)長年の重要な勝利だ」とコメント。

CFA(アメリカ消費者連合)は「法成立までに遺族の多くの涙が流れた。すべての天使と悲しむ両親にとって重要な勝利であり、予防可能な乳幼児の死亡数を減らすことにつながる」と歓迎した。

子どもの事故防止に取り組む非営利団体、Kids In Dangerは「子どもの保護のために立ち上がった多くの遺族や団体に感謝し、店舗や保育園などから製品が消え去るのを楽しみにしている」と語った。

各団体は法施行までに数カ月間かかることを警戒し、保護者や保育施設などに対し、すぐに使用を中止するよう呼びかけている。

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