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【米国】ナビスコ「リッツ」、全粒穀物の使用割合明記へ

米国の非営利団体、公益科学センター(CSPI)と食品世界大手モンデリーズ・グローバルは共同で7月1日、ナビスコブランド「リッツ(RITZ)」などのクラッカー製品について、全粒穀物の使用割合に関する表示を始めたと発表した。パッケージ前面に大きく「使用する穀物のうち44%が全粒穀物」などと表示していく。

全粒穀物の使用割合が追記されたナビスコリッツのパッケージ(CSPIホームページより)

米農務省が健康的な食事ガイダンスの中で、摂取する穀物の半分を全粒穀物に置きかえるよう推奨する中、「全粒穀物使用」と強調表示した製品が次々と登場。しかし、使用割合に関する情報開示が不十分なケースが多いことから、CSPIが食品メーカーに対応を求めていた。

今回、表示が改善されたのはナビスコブランドの「リッツ 全粒紛で焼いたフレッシュ・スタック・クラッカー」や「プレミアム 全粒粉で焼いた塩味クラッカー」など。新たに使用割合に関する情報がパッケージ前面に追記され、「使用した穀物の44%が全粒穀物」、「15グラム当たり全粒穀物5グラム」などの表示が加わった。

CSPIは「全粒穀物使用」と強調表示する場合、その近くに使用割合を目立つ形で記載するよう求める運動を展開しており、これまでにワンダーブレッド、サラ・リー、トーマスが呼びかけに応じて表示を改善した。

同団体は「50%の全粒穀物摂取を満たす食生活を達成するには、わかりやすい表示が必要であり、モンデリーズのラベル改善は重要な前進だ。ほかのメーカーが追随することを願っている」とコメントしている。

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