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キッズデザイン最優秀賞「なないろこまち」 産院を核に街づくり

◎消費者担当大臣賞に教育プログラム「メルカリ・エデュケーション」

キッズデザイン協議会が主催する「第16回キッズデザイン賞」(後援・経済産業省、内閣府、消費者庁)の表彰式が9月28日、都内会場とオンラインで開かれ、最優秀賞となる内閣総理大臣賞を受賞した「なないろこまち」など各受賞者に表彰状が贈られた。消費者担当大臣賞は「mercari education(メルカリ・エデュケーション)」が受賞した。今回は383点の応募があり、214点がキッズデザイン賞を受賞、その中から36点が優秀作品に選ばれた。

第16回キッズデザイン賞表彰式の様子。「なないろこまち」が内閣総理大臣賞を受賞した(9月28日、都内にて=キッズデザイン協議会提供)

内閣総理大臣賞を受賞した「なないろこまち」(黒田潤三アトリエ/なないろレディースクリニック)は、産婦人科医院を中心に皮膚科医院、小児科医院、託児所、産後院、コミュニティーホール、広場などを配置した街区。茨城県つくば市の約1万平方メートルの敷地に建物を分散配置し、小道をつなげる設計が施されている。クリニックと患者の関係が特定の期間に限られていた状況を、お産から子育てへと多世代にわたりつなげていく空間へと生まれ変わらせた。

中谷真一経済産業副大臣からトロフィーを受け取った黒田潤三さんは「受賞は数多くの人の協力によるもので、なにより、なないろレディースクリニックのスタッフのおかげ。開院して14~5年が経ち、およそ1万4000人の子どもが産まれた。ここに関わってくれたママさんと子どもさんに感謝しています」と受賞の喜びと感謝を語った。

また、消費者担当大臣賞を受賞した「メルカリ・エデュケーション 循環型社会を楽しく学べる教育プログラム」は、「モノとお金の価値」「インターネットサービスの安全利用」「循環型社会を生きるために必要な知識や考え方」を習得するメルカリの教育プログラム。消費者行政を担当する尾崎正直内閣府大臣政務官は「循環型社会の重要性がしっかりと提示されているとともに、ネット通販の仕組みとそのリスクが学べるようなプログラム構成となっており、素晴らしい取り組みだ」とコメントした。

キッズデザイン協議会は「受賞を機に子どもの未来が持続的で明るいものになるよう、キッズデザインが広く社会に広がることを期待したい」としている。

内閣総理大臣賞を受賞した「なないろこまち」(左)と消費者担当大臣賞を受賞した「メルカリ・エデュケーション」(右)

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