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首からぶら下げた水筒に注意 子どもが転倒し臓器損傷

消費者庁

子どもが転倒した際、首や肩からぶら下げた水筒で腹部を強打し、内臓を損傷する事故が報告されているとして、消費者庁が注意を呼びかけている。同庁が配信する「子ども安全メール」(Vol.635)に事故事例を紹介し、注意ポイントを示した。保護者が取るべき対策として、「水筒はなるべくリュックサックなどに入れる」「水筒を首や肩に掛けている時に走らないようにする」ようアドバイスしている。

医療機関から寄せられた情報によると、水筒(1リットルの容器)を斜め掛けにして歩いていた9歳児が坂道で転倒し、地面と水筒に挟まれる形で腹部を強打。脾損傷のため集中治療室に入院する事故が起きた。また、10歳児が友人との追いかけっこ中に転倒し、痛みと嘔吐の症状が出て救急搬送され、小腸破裂、汎発性腹膜炎のため緊急手術する事故も起きていた。

子どもは転倒しやすいうえ、転倒の際に反射的に手をつくといった動作が取りにくいという。また、子どもは腹部臓器の占める割合が大きい、お腹周りの筋肉が弱いなどの理由から腹部に外からの力が加わった場合、内臓損傷が起こりやすいとされる。

消費者庁は「熱中症予防に役立つ水分補給の道具に思わぬ危険が潜んでいる」として、転んだときの危険性について日ごろから子どもに教えていくことが大切だと呼びかけている。

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