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消費生活センターは消費者教育の拠点 相談員・野村裕子さん🔓

消費者支援功労者表彰内閣総理大臣賞受賞、北海道士別地区広域消費生活センター消費生活相談員・野村裕子さん

◎消費生活相談員は重要なコーディネーター 生きる力養成を

「消費者相談と啓発・消費者教育は一体です。この視点から相談内容を反映した消費者教育や情報提供活動を推進し、関係機関と連携した体系的な消費者教育をめざしています」

5月の消費者月間で発表された消費者支援功労者。今年の内閣総理大臣表彰の対象者の1人に野村裕子さんが選ばれた。北海道士別市で消費生活相談員として40年、相談業務と一体的に取り組んできた消費者教育推進活動が評価された。

「私個人の力ではありません。被害を防止する基本は消費者教育。士別消費者協会とのお互いの強みを活かした長年の活動成果が評価されたものと思います」

控え目な感想は却って地域活動の大きさ、その成果を浮きぼりにする。

「消費者行政全般の業務を担っているのが消費生活相談員です。相談事例を消費者教育や啓発へと反映させ、事業者や団体、住民に情報を継続的に提供していく、この途絶えることのない取組が地域の消費者教育への関心を高め、被害の掘り起こしや救済につながっているものと考えます」

全国から参考にされることの多い士別市の消費者行政。周辺3町とも連携し消費者行政全般を推進する。事業の企画・立案は「士別地区広域消費生活センター」の野村さんが中心に練り上げる。相談員は野村さんを含め2人。

「啓発や情報提供だけでは消費者被害はなくなりません。事例の根っこには消費者教育の課題が横たわっている。相談現場の実情に合わせ…(以下続く)

(本紙6月1日号「消費者問題はいまー提言」欄より一部転載)

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