新型コロナ問題 感染症の歴史踏まえた対応を 古賀真子さん🔓
- 2020/4/2
- くらし
NPO法人コンシュマーネット・ジャパン(CNJ)理事長 古賀真子さん
■静養第一に ワクチン・治療薬は慎重に
「冷静に国内外の事実や研究を追っていくと、子どもや若い成人の新型コロナウイルス感染者は不顕性感染(感染しても無症状)がほとんど、発症者も8割が軽症で回復し、重症者も大半が退院しています。注意すべきは慢性疾患、合併症を抱える人や一般に免疫力の低い高齢者の方々です」
CNJは消費者団体の中でいち早く「コロナ対応シリーズ」の情報サイトを立ち上げた。2月以降、国内外情報を発信している。
「行政もメディアも感染者数と死亡者数を確認することだけに終始するのではなく、検査で陰性から陽性になった人や発症して入院した人が、どう回復したのか、その様子を事実をもとにしっかり報道すべきです。それをしないために社会不安が広がり、個人の自由を抑制する都市封鎖などが始まってしまいます」
なぜ検査が重要か。古賀さんは「抗体は感染者の身体にできるので、治っても感染したかどうか判ります。検査キットをうまく使えば、感染リスクのある場所・人などがわかります。感染者が増えることで、死者の割合も下がります。多分何も問題ない人が80%から90%くらいになり、安心できるはずです。そうすれば重症者だけ感染症科の医師がケアすればよいので、医療崩壊など大袈裟に言う必要も無くなります。トリアージ(治療選別)などで死者を増やすイタリアのような悲惨な状況も…(以下続く)
(本紙4月1日号「消費者問題はいま-提言」欄より転載)
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