自由診療広告の不当表示指摘 消費者機構日本が差止訴訟🔒
- 2024/10/7
- くらし
◎日本初、先端医療広告にメス
特定適格消費者団体の消費者機構日本（COJ）は9月10日、自由診療を実施する医療機関の治療広告が景品表示法で禁止する優良誤認表示に該当するとして差止を求めて東京地裁に提訴した。自由診療機関の広告を違反とする訴えは初めて。訴えられたのは医療法人社団「サカイクリニック62」（東京都渋谷区）。
「医学的エビデンスは不十分」「消費者を誤認させる」と提訴の理由を説明するCOJ（9月10日）
同法人が提供する自由診療行為は、客観的・医学的エビデンスによる裏付けが存在しないか不十分であるのに効能や安全性を謳っているのは消費者に誤認を与えるとしている。生命と健康に直結する問題であること、自由診療が高額医療であること、など消費者に大きな不利益を来していることも問題視している。違反が指摘された医療広告は再生医療・免疫療法に関するもので、がん治療などを対象とする高度の治療法を記したもの。COJはこれらには効果や安全性を示すデータが不十分としている。
COJが景品表示法（景表法）違反として差止を求め提訴の対象としたのは……（以下続く）
（本紙「ニッポン消費者新聞」10月1日号より一部転載）
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