浸水車両、感電・火災のおそれ エンジンかけず業者に連絡を

西日本を中心とした豪雨被害を受け、国土交通省は、浸水した自動車の取り扱いに注意を呼びかけた。

水に浸かった車両は、外見上問題がなさそうに見えても、感電事故や電気系統のショートによる火災が発生するおそれがある。同省は7月9日、ツイッターで「自らとクルマの安全のため、自分でエンジンをかけない」「バッテリーのマイナス側のターミナルを外す」といった対処方法を発信。このツイートは12日現在、1300件以上リツイートされている。JAF(日本自動車連盟)やJAMA(日本自動車工業会)のホームページでも同様の注意喚起がされている。

JAMAの注意喚起によると、車内のフロア面を超えて浸水・冠水した場合、エンジンの吸気系に水が入り込んでいる可能性があり、その状態でエンジンをかけると最悪、エンジンが破損してしまうおそれがある。また、海水の被害にあった車両は、電気系統のショートによる火災が起きる場合があるという。水が引いても▽エンジンをかけない▽バッテリーの端子(マイナス側)をはずす▽バッテリー端子をガムテープなどで保護する――などの対処を行い、速やかに自動車販売店やJAFなどのロードサービスに連絡するよう呼びかけている。

特に、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)は要注意だ。高電圧バッテリーを搭載しているため、むやみに触らず、直ちに販売店に連絡してほしいとしている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. フランス消費者同盟
    動画投稿アプリ「TikTok」の複数のインフルエンサーが日焼け止めの危険性をあおり、使わないよう推奨c
  2. NCL
    米大リーグ、ワシントン・ナショナルズが観戦チケットを販売する際、手数料を開示していなかったなどとしてc
  3. 食品安全委員会
    食品安全委員会は7月23日、アレルゲンを含む食品のファクトシート(科学的知見に基づく概要書)を公表しc
  4. 東京都庁
    東京都は7月18日、2023年度インターネット広告監視事業の結果を公表した。1万6000件の広告につc
  5. コンシューマーリポート
    米消費者団体コンシューマー・リポートは7月12日、果物や野菜を洗う最も良い方法を示し、重曹や酢を用いc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る