ごみの分別ルール守って 収集車の火災相次ぐ 東京消防庁

可燃物として捨てられたモバイルバッテリーなどによるごみ収集車の火災が相次いでいるとして、東京消防庁が正しい分別・廃棄を改めて呼びかけている。特にリチウムイオン電池搭載製品を発火源とした事例が増えており、同庁は「処分する際は製品の取扱説明書をよく確認し、地域の分別排出ルールに従ってほしい」としている。

2022年に発生したごみ収集車の火災は49件で、過去5年で最多。49件中22件が「リチウムイオン電池関連」で、18年の7件から年々増加していた。次いで「エアゾール缶等」が10件で、こちらも毎年10件以上火災が発生していた。

リチウムイオン電池は過度な力が加わると内部でショートし、可燃性の有機溶剤に着火して出火するおそれがある。また、消臭スプレーやヘアスプレーなどのエアゾール缶にガスが残っていると、ごみ圧縮時に発生した火花により引火して出火することがある。

東京消防庁は▽リチウムイオン電池搭載製品を処分する際は、製品の取扱説明書をよく確認する▽スプレー缶は火気のない風通しの良い屋外で残存ガスがなくなるまで噴射してから廃棄する▽地域のごみ回収方法を確認し、ルールに従って処分する――よう呼びかけている。

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