兵庫県の苦情相談、6年連続で4万件超 美容医療が倍増

兵庫県内の相談窓口に寄せられた消費生活相談の総件数は前年度比1.7%減の4万6123件だった。このうち消費者トラブルを示す苦情相談は4万388件と前年度比1.4%減だったが、6年連続で4万件を超えた。

増加が目立ったのは医療サービスで、前年度比45.1%増の705件と急増した。医療脱毛や美容整形などの美容医療に関する相談が前年度から倍増し、423件となったことが影響した。423件の美容医療相談のうち163件(38.5%)が事業者の倒産に関するもので「長期間の契約をしていたがクリニックが倒産し、未施術分が残っている」などの事例が多く寄せられた。美容医療による危害相談も52件あり、5件は治療期間が1カ月以上の事例だった。

また、定期購入に関する相談は3378件と前年度から1割程度減少したものの、依然として高水準に推移した。健康食品に絡んだ相談が1525件と約1.5倍となり、次いで化粧品が1361件。この2品目で全体の85%を占めた。第3位は医薬品類で150件だったが、年々増加しており、3年前の2.7倍となっていた。

そのほか、ロードサービスの相談が96件と増加傾向だったほか、紅麹サプリメントに関する相談として「健康被害でリコールしている紅麹の健康食品をインターネットで購入し、7カ月間摂取 した。健康診断で腎機能の数値が急に悪くなっていたため、専門医を受診し、薬の服用を継続中。メーカーへは報告済みだが、補償内容など今後の対応が不安だ」という事例が寄せられた。

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