【豪州】ロマンス詐欺壊滅へ専門チーム 当局や金融、SNSが参画

オーストラリアの国立詐欺対策センターは7月11日、ロマンス詐欺対策の専門チームを立ち上げたと発表した。オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)などの執行機関、出会い系サイトやSNS運営事業者、銀行、被害者支援サービス、仮想通貨取引所、有識者などが結集し、犯罪グループの壊滅を目指す。

ACCCによると、2024年のロマンス詐欺被害総額は2360万ドル、1人平均2万4216ドル(約230万円)にのぼる。昨年1月~今年5月までの被害状況をみると、男性からの相談件数が多いが、被害額は男性の1330万ドルに対し、女性が2010万ドルと女性で深刻化していた。

ACCCのカトリオナ・ロウ副委員長は「ロマンス詐欺には人として受け入れがたい残酷な裏切りの要素があり、金銭的被害とともに深刻な精神的ダメージを引き起こす」と指摘。「我々の仕事は詐欺の仕組みをより深く検証し、被害が拡大する前に悪循環を断ち切ることだ」と語った。

専門チームは今後、▽被害者を特定するためのプロセスの開発▽被害者が詐欺から抜け出すのを支援するための連絡モデルの設計――の2点を中心に取り組む。国立詐欺対策センターが専門チームを立ち上げるのは今回で3つ目。1つ目は投資詐欺、2つ目は求人・雇用詐欺で、昨年9月~今年3月まで2万9000件以上のSNSアカウントと1850件の偽求人広告を削除した。

国立詐欺対策センターは「新たな脅威の分析、意識向上、詐欺師の接触を事前に阻止するための介入の実施などに向けて、今後も各分野のパートナーと協力していく」とコメント。ACCCのロウ副委員長は「詐欺師は消費者が沈黙する中で繁栄する。だから被害者はぜひ被害を報告してほしい。我々の追跡調査の強化につながり、摘発する上での重要な情報になり得る」と呼びかけた。

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