【米国】リチウム電池「ついにノーベル賞」 非営利団体が称賛
- 2019/10/10
- 海外
米国の非営利団体「憂慮する科学者同盟」(UCS)は10月9日、「リチウムイオン電池がついにノーベル賞を受賞」と題した記事を掲載し、ノーベル化学賞受賞者のジョンB・グッドイナフ氏、スタンリー・ウィッティンガム氏、吉野彰氏の栄誉を称えた。
憂慮する科学者同盟のエネルギーアナリスト、マイク・ジェイコブス氏は「リチウムは金属元素の中で最も軽量。バッテリーの軽量化はノートパソコン、携帯電話、車両などのモバイル用途にとって最重要の課題だった」とコメント。リチウムイオン電池の登場により革新的な社会変革が起きていると指摘した。
その一つが、パソコンや携帯電話を持ち運び可能にしたこと。二つ目は電気自動車の登場により化石燃料から電気へのエネルギー転換が起きたこと。三つめが太陽光や風力などの自然エネルギーを大量に蓄電できるようになったこと。再生可能エネルギー生産が急速に成長しているという。
憂慮する科学者同盟は20年にも及ぶ開発の苦労をねぎらうとともに、「我々は消費者製品や輸送機器など毎日、リチウムイオン電池の恩恵を受けている。3人の科学者に感謝だ!」と称賛した。