消費者が評価、企業のエシカル通信簿発表 情報開示求める声🔓

消費者目線で企業活動を評価する「企業のエシカル通信簿」が3月19日、発表された。今回は家電と外食を対象に実施。「消費者」の項目ではパナソニックと日本マクドナルドが10段階で「6」の評価を獲得し、業界内ではトップとなった。

エシカル通信簿結果発表会

「エシカル通信簿」を発表する消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワークの杦本共同代表幹事。同ネットには全国39団体が参画している(19日、東京都渋谷区にて)

主催した「消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク」共同代表幹事の杦本育生氏は「エシカルな消費を進めるために最も重要なものは情報。エシカル通信簿を活用し、買い物を通じて良い企業を選択してほしい」と呼びかけた。

2016年度から始まったエシカル通信簿は3回目。今回は家電メーカー5社、外食チェーン5社を対象とし、持続可能な開発▽環境▽消費者▽人権・労働▽社会貢献▽平和・非暴力▽アニマルウェルフェア――の7項目を10段階でレーティングした。

消費者の項目では、家電、外食ともに消費者の安全性への関心が高く、9社が品質・安全に関する専任部署を設置していた。しかし、外食では消費者の安全を損なう緊急事態発生時の対応について、マクドナルド以外では低評価となった。また、社員に消費者教育を実施している企業はパナソニックとマクドナルドの2社のみ。消費者団体との意見交換会は10社中5社(毎年実施3社、不定期実施2社)にとどまった。

調査結果を報告した福知山環境会議の芦田育美さんは「従業員も消費者の1人であり…(以下続く)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
ジー・サーチ データベースサービス
日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. U.S. PIRG
    米国の非営利団体U.S.PIRGは3月18日、ホテル業界に対し、プラスチッ製アメニティグッズから脱却c
  2. 厚生労働省
    厚生労働省のまとめによると、2023年の食中毒発生件数は前年比59件増の1021件で、19年(106c
  3. 2023年度第4回東京都商品等安全対策協議会
    昨年4月に自転車利用時のヘルメット着用が全年齢で努力義務となったことを踏まえ、東京都商品等安全対策協c
  4. 消費税
    米スーパー大手のターゲットは3月14日、アイテム数を10個以下に制限した「エクスプレス・セルフチェッc
  5. 東京消防庁
    歩きながら、もしくは自転車に乗りながらスマートフォンの画面を見たり操作したりする「歩きスマホ」の事故c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る