【米国】BowFlexダンベル、重りが外れ100件以上事故
- 2025/6/10
- 海外
BowFlex(ボウフレックス)ブランドの可変式ダンベルのウェイトプレートが外れ、足指の骨折や脳震盪など100件以上の事故が報告されたとして、ジョンソン・ヘルス・テック・トレーディング社は6月5日、約380万個のリコールを発表した。対象は「552」と「1090」の2モデル。2004年から今年5月まで店舗や通販サイトで幅広く販売された。
米消費者・製品安全委員会(CPSC)によると、使用中にウェイトプレートが外れるなどの不具合事例が337件報告され、そのうち111件が足指の骨折、打撲、脳震盪、擦過傷などの負傷事故につながった。
消費者団体のコンシューマー・リポートによると、2024年4月22日までノーチラス(Nautilus)社がBowFlexブランドを所有していたが、同社が破産を申請し、資産を売却。ジョンソン・ヘルス・テック・トレーディング社が同ブランドを買収した。以降、同社にも12件の不具合事例が寄せられたが、負傷事故はなかったという。
リコールに時間がかかった理由について、同社はコンシューマー・リポートに対し「約1年前にノーチラス社から同ブランドを買収した後、事故報告を知った」と回答。CPSCと協議し、適切な措置について調査と試験を実施してきたとしている。
事故が起きた2モデルは安全性を高め、近くリニューアル発売される見通し。