【米国】BowFlexダンベル、重りが外れ100件以上事故

BowFlex(ボウフレックス)ブランドの可変式ダンベルのウェイトプレートが外れ、足指の骨折や脳震盪など100件以上の事故が報告されたとして、ジョンソン・ヘルス・テック・トレーディング社は6月5日、約380万個のリコールを発表した。対象は「552」と「1090」の2モデル。2004年から今年5月まで店舗や通販サイトで幅広く販売された。

BowFlexダンベル

「552」モデル。リコール対象かどうかはプラスチック製トレイ底面のシリアル番号を確認する必要がある(CPSC発表資料より)

米消費者・製品安全委員会(CPSC)によると、使用中にウェイトプレートが外れるなどの不具合事例が337件報告され、そのうち111件が足指の骨折、打撲、脳震盪、擦過傷などの負傷事故につながった。

消費者団体のコンシューマー・リポートによると、2024年4月22日までノーチラス(Nautilus)社がBowFlexブランドを所有していたが、同社が破産を申請し、資産を売却。ジョンソン・ヘルス・テック・トレーディング社が同ブランドを買収した。以降、同社にも12件の不具合事例が寄せられたが、負傷事故はなかったという。

リコールに時間がかかった理由について、同社はコンシューマー・リポートに対し「約1年前にノーチラス社から同ブランドを買収した後、事故報告を知った」と回答。CPSCと協議し、適切な措置について調査と試験を実施してきたとしている。

事故が起きた2モデルは安全性を高め、近くリニューアル発売される見通し。

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