【英国】オンライン上のブランド化粧品、3分の2が偽物のおそれ

英国の消費者団体「Which?」が行った試買調査によると、オンラインマーケットプレイスで販売されていた有名ブランド化粧品の3分の2が偽造品である可能性が高いことがわかった。正規品とは異なるパッケージだったり、表示が欠落していたりした。化粧品自体も香りや粘度が異なるなどしており、同団体は「誤った配合で製造されている場合、化学やけどなどのリスクが急速に高まる」として、正規販売店などから直接購入するよう呼びかけている。

Amazon、eBay、TikTok Shop、Vintedのサードパーティ販売者からセラヴィ、シャーロット・ティルバリー、ラ・ロッシュ・ポゼ、メイベリンなど有名ブランド化粧品34製品を購入。正規品と比べたところ23製品が偽物の可能性があった。パッケージの大きさ、表示の欠落、香り・色・粘度の違いなどにより、一目で偽造品とわかるものもあれば、何度も見比べなければ判断がつかないものあった。

英国知的財産庁(IPO)の調査では、ほぼ3人に1人が過去に偽造品を購入した経験を持っており、同団体は「今回の調査では本物そっくりの製品もあったため、IPOの調査の割合は、実際はもっと高い可能性がある」と指摘している。

偽造した化粧品や香水、その他の美容・ヘアケア製品には、動物の糞などの異物やヒ素、鉛、水銀などの発がん性・毒性のある成分が含まれていることが様々な調査でわかっている。同団体は「人気の化粧品やすぐに売り切れる商品を購入する際は特に注意が必要。そこにつけ込んでくる悪質事業者もいるからだ」と注意を呼びかけている。

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