ハロウィン関連事故、米国で年3600件、半数がかぼちゃ彫り時

米消費者製品安全委員会(CPSC)は10月12日、ハロウィンに関連した事故がこの3年間に毎年平均3600件発生しているとして、安全を最優先にするよう注意を呼びかけた。半数がかぼちゃランタンを作成している時に起きており、CPSCは「かぼちゃを彫るのは大人が行い、子どもはランタンをデザインしたり、スプーンでかぼちゃの中身を取り除いたりすることに徹してほしい」とアドバイスしている。

CPSCの推計よると、ハロウィン関連事故の救急搬送件数が直近3年間で年平均3600件にのぼり、全体の48%がかぼちゃランタンを彫る際に起きていた。次いで27%が装飾品の取り付け・取り外し、衣装を踏むなどのつまずき、トリックオアトリート中の歩行時の転倒など。残る25%が衣装やかぼちゃ、装飾に関連する裂傷、誤飲、その他のけが、アレルギー、発疹など。負傷者の44%は18歳未満で、2歳以下の子どもは全体の約6%だった。

ハロウィンを安全に行うための注意ポイントは▽かぼちゃランタンを彫る作業は大人が行う▽なるべくろうそくは避け、安全性が確認されている電気ライトを使う▽装飾をする時は脚立(はしご)を使い、電源ケーブルの接続不備や破損がないかを確認する▽床を引きずるような衣装やだぶだぶのコスチュームは避け、着衣着火を防ぐため燃えやすい薄手の綿やレーヨン生地は避ける――など。さらに新型コロナ感染を防ぐため「地域の公衆衛生当局の指示に従い、マスクの着用などを徹底してほしい」と強調した。

CPSCは「安全で幸せなハロウィンを!」と呼びかけている。

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