<米国>病状をネット検索する危険性 防衛ツールを推奨

米消費者情報誌コンシューマー・リポートは5月17日、病気の症状をグーグルなどの検索サイトで調べた場合、2つのリスクがあると指摘した。

2つのリスクとは、誤った情報を信じて自己診断してしまうリスク、もう一つは個人の病歴や健康状態を第三者にさらしてしまうリスク。医学情報を検索する際は特にプライバシーに注意を払うことが重要だとして、個人情報を記録しない検索エンジン「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」や、匿名でサイト閲覧ができるブラウザ「Tor(トーア)」などの利用を勧めている。

医師らによる主要検索エンジン(グーグル、Bing、Ask)を対象とした2014年の調査では、検索結果の上位5番目までの情報のうち正しい内容だったものは約70%だった。ラットガース大学ロバート・ウッド・ジョンソンメディカルスクールのベネット・シェンカー医師は「ごく一般的な病気の検索で、この結果。さらに複雑な病気になると正解率は劇的に低下する」と指摘した。

また、コンシューマー・リポートの調査では、「かぜの症状」を検索した消費者の45%が、その後かぜ薬の広告が表示されるようになったと回答。こうした広告について、半数の人が個人情報に関する不信感を抱いたと答えた。インターネットの専門家は「検索の際に個人情報を入力していないから大丈夫だとは限らない。悪意のある事業者であれば履歴を追跡し、最後には個人情報を特定してしまう」と指摘する。

同誌は医学情報の入手先として、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)や国立衛生研究所など政府機関サイトの利用を推奨。また、ネット検索の防衛ツールとして、検索記録を追跡・保存・共有しない検索エンジン「ダックダックゴー」、匿名性を保持するブラウザ「トーア」、通信内容の漏洩を防ぐ「VPN(仮想プライベートネットワーク )」の利用を勧めた。

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