【米国】クラフト・ハインツ、27年末までに合成着色料不使用に

米食品大手クラフト・ハインツは6月17日、2027年末までに米国で販売する全商品から合成着色料を削除すると発表した。また、「食品・医薬品・化粧品(FD&C)着色料」を使った新製品を本日から発売しないと明言した。

同社の北米代表、ペドロ・ナビオ氏は「当社の商品の大部分は天然着色料または無着色であり、残りのポートフォリオ全体においてもFD&C着色料の使用削減に取り組んでいる」と語った。発表によると、同社の米国販売商品の90%(売上高ベース)はFD&C着色料不使用となっていて、残る10%の商品について▽重要でない着色料の削除▽FD&C着色料から天然着色料への切り替え▽代替品がない場合の新しい色や配合の開発――を進め、目標を達成すべく特別チームを編成したとしている。

発表を受け、消費者団体コンシューマー・リポートは「歓迎すべきものであり、長らく待たれていたことだ」との声明を出した。同団体の専門家は「着色料の使用を止めても製品の味には影響しない。多くの研究で、これらの着色料の摂取が一部の子供の神経行動学的問題と関連していることが示されており、(同社の取り組みは)健康被害を引き起こすリスクを軽減するだろう」とコメントした。

FD&C着色料とは青色1号・2号、緑色3号、赤色3号・40号、黄色5号・6号など米食品医薬品局認定の特定の合成着色料のこと。

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