【米国】ゼネラルミルズ、27年末で合成着色料全廃へ

米食品大手ゼネラルミルズは6月17日、2026年夏までに、米国内の小中学校に提供するシリアルと食品から「食品・医薬品・化粧品(FD&C)着色料」を排除すると発表した。また、27年末までに、この変更を国内で販売する全食品に拡大する計画を明かした。

この発表はクラフト・ハインツが27年までに米国の食品から人工着色料を排除すると発表した直後に行われた。同じ週に食品大手2社が合成着色料の排除を明言した形。米保健福祉省と食品医薬品局(FDA)は今年4月、国内で流通する食品から石油由来の合成着色料を段階的に廃止する計画を示していた。

ゼネラルミルズのジェフ・ハーメニング会長兼CEOは「我が社は長い歴史の中で、消費者のニーズの変化に迅速に対応してきた。FD&C着色料を除去するために製品ポートフォリオを刷新するのは、その一環だ」とコメント。同社が米国で販売する食品の85%および学校向け製品はほぼすべてがFD&C着色料不使用となっており、今回の変更が食品事業に与える影響はごく一部だとしている。

こうした企業の動きについて、ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官は「2年以内に米国産製品から人工着色料を排除することを約束した。他の企業にも同様の行動を取るよう強く求める」とSNSに書き込んだ。合成着色料の排除を目指す米国の計画はケネディ長官が率いる「アメリカを再び健康に」運動の一環となる。

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