【米国】森林の癒し効果、想像以上 庭いじりでもストレス軽減

米消費者情報誌コンシューマー・リポートは7月15日、「自然の癒し力」と題した記事を掲載し、森林や公園など緑豊かな屋外で過ごすことがストレスを軽減させ、慢性疾患の減少につながる可能性があるとする論文を紹介した。庭の植物を世話するだけでも効果があるとしている。

ハーバード大学医学部のピーター・ジェームズ博士らの研究によると、森林や公園、鉢植えなど植物の緑を感じられる場所で約20分過ごすと、ストレスホルモンが減少することがわかった。さらに睡眠障害やうつ病の減少、手術後の回復力向上、生活習慣病による死亡率の低下など健康上の多くの利点が示唆されたとしている。

ジェームズ博士は「自然を体感することは、健康的な生活の維持に欠かせないことだと考えるべきだ」と主張。ミシガン大学社会調査研究所のジェシカ・フィンレー博士も「自然環境は精神的健康と認知を向上させるほか、ストレスが軽減することで慢性疾患の長期的な減少につながる可能性がある」と指摘した。

屋内にいても窓から木々を眺めたり、コンピュータ画面で自然風景の画像を見たりするだけでも効果が期待できるというが、やはり屋外で体感することが重要。ミシガン大学のマリーキャロル・ハンター准教授は「携帯電話をオフにして屋外で自然に触れてほしい。まずは毎日5分から始めることをお勧めする」としている。

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