歩きスマホでけが 5年で201人救急搬送 東京消防庁管内

歩行中や自転車走行中の「歩きスマホ」に関する事故で、2018年までの5年間に東京消防庁管内で201人が救急搬送されたことがわかった。人や自転車などに「ぶつかる」事故が最も多く、「落ちる」事故ではホームから線路に転落する事例もあった。同庁は「自分自身がけがをするだけでなく、周囲の人にけがを負わせることもある」として、立ち止まって安全な場所で使用するよう呼びかけている。

負傷者の内訳は「歩きながら」が165人、「自転車に走りながら」が35人など。8割が軽傷だったが、39人が入院が必要と診断された。すべての年代で事故が起きていたが、20歳代が40人と最も多く、以下、30代が39人、50代が31人と続いた。

ぶつかる事故が86人と最も多く、「スマホを見ながら歩いていたところ、後部ドアが開いた配達車両に気付かず、頭部をドアにぶつけて受傷をした」(20代)などが発生。ころぶ事故は62人で、「マンションのロビーで携帯電話を見ながら歩いていたところ、高さ約20センチの段差に気付かず転倒し、足首を受傷した」(50代)など。落ちた事故では「飲酒後に帰宅途中、駅のホームでスマホを操作していたところ、誤って線路に転落した」(50代)という事例も起きていた。

自転車の運転中に携帯電話を使用することは東京都道路交通規則で禁止されており、5万円以下の罰金が科せられる。同庁によると、歩きスマホをしている人に接触して周囲の人がけがをする事故も多く発生しているという。

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