【米国】大型トラックの電動化 すでに技術はある、すぐ実行を

米国の非営利団体、憂慮する科学者同盟(UCS)は12月11日、環境負荷の大きいディーゼルトラックの電動化を求める報告書を公表した。運行中のトラックの3台に2台は年間走行距離が2万マイル(約3万2187キロメートル)以下で、電動バッテリーに置き換えることが可能だとしている。UCSは「すでにトラックを電動化する技術はある。政府と企業は今すぐ実行を約束すべきだ」と呼びかけた。

UCSの調査によると、米国内には約2800万台のトラック類(バス含む)があり、全車両の10%にのぼり、輸送部門から発生する二酸化炭素排出量の28%を占める。同団体は置き換え可能なトラック類を電動化することで二酸化炭素排出量が44~79%削減できると予測する。

トラックの電動化で懸念されるのは走行可能距離の短さ。調査では、トラックの三分の二が年間走行距離2万マイル以下(週5日・年間50週の稼働で1日平均80マイル)で、「1回の充電で動作する電動バッテリーの範囲内だ」と強調した。

すべてのトラック類を電動化すると国内電力消費量が13%増加するものの、「ディーゼル車やガソリン車よりも電気自動車はエネルギー効率が高く、エネルギーの総需要が71%減少する」と試算。「電動化は大気汚染物質を放出せず、沿線住民の健康にも大きなメリットとなる」と報告した。

実現するためには▽電気トラック購入補助▽充電設備の充実拡大▽都市部・港湾などでの優先道路の設置――が必要で、こうした環境が整えば一気に電動化が進むと訴えた。電気トラックの供給体制は万全で、米国内には電動自動車・バスを手掛けるメーカーが27社も存在すると強調している。

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