車外脱出用ハンマーの特徴周知を 破砕できないガラスも登場

◎国センがテスト 業界団体の設立も要望

豪雨による河川の氾濫で車中に閉じ込められる事故が相次いでいることから、国民生活センターは8月20日、万が一の事故防止のための車外脱出用緊急脱出ハンマーに関するテスト結果を発表。有効性があるものの、破砕できない車用ガラスが登場していることから業界団体を設立し、JISの改正に取り組むことを業界に要望した。

車外脱出用ハンマー

国センがテストした緊急脱出用ハンマー。様々な種類がある(8月20日、国民生活センターにて)

自動車用緊急脱出ハンマーは、シートベルトを切断し、ドアガラスやサイドガラスを破砕して車外に脱出するための有効な商品。国民生活センターは2012年から13年にかけテストを実施、シートベルトを切断するのに時間を要する商品やドアガラス破砕ができない商品について注意を喚起してきた。同テストを契機に16年にはJISが制定された。

だが、最近では静粛性を目的に合わせガラスを採用した車種も目立つようになった。合わせガラスは緊急脱出用ハンマーでは破砕することができない。同センターでは、脱出用ハンマーの普及状況、自動車用ガラスの種類の実態をアンケート調査し、ドアガラス破砕テスト結果や脱出方法について情報提供することにした。

アンケート調査では緊急脱出用ハンマーを知っている人のうち、自動車に積載している人は約2割に過ぎなかった。破砕不可能で破砕できないガラスがあることを知らない人が4割いた。

同センターは、調査結果をもとに、業界団体の設立、JIS改正などを業界に求めている。

(本紙9月1日号より転載)

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