小さなフライパン、落下や傾きに注意 神奈川県も呼びかけ

小型で軽量のフライパンを使用中、バランスを崩して取っ手側に倒れたり、落ちそうになったりする相談事例が寄せられているとして、神奈川県は11月15日、取り扱いに注意するよう呼びかけた。

国民生活センターが9月、小型のフライパンや片手鍋に関する注意喚起を実施しており、県消費生活課が相談データを調べたところ、県内でも複数件発生していることがわかった。県は毎月発行している注意・警戒情報に相談事例を掲載し、「県内消費者に向けて改めて注意を呼びかけることにした」(同課)としている。

小型フライパン落下

調理食材を取り出した際、調理油過熱防止装置が鍋底を押し上げ、コンロの五徳から落下する小型フライパン(国民生活センター商品テスト画像より)

県が公表した相談事例は「家電量販店で購入したフライパンを使用したところ、コンロの五徳に乗せるとバランスが悪く取っ手側に倒れる状態だったため、使うことができなかった」、「通信販売でフライパンの3点セットを購入した。3点のうち最も深さのあるフライパンで天ぷらを揚げようとしたところ、フライパンが軽すぎてコンロから落ちそうになった」というもの。これ以外にも複数件の相談があったという。

国民生活センターによると、小さなフライパンの場合、ガスコンロの調理油過熱防止装置が鍋底を押し上げて、取っ手側に傾くことがあり、取っ手を持ちながら調理することが重要だという。また、調理油過熱防止装置が備わったガスコンロでは使用できない商品、調理油の下限量が決められている商品があり、センターや県は「購入の際は所有のガスコンロで使用できるか、使用目的に適しているかをよく確認してほしい」と呼びかけている。

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