昨年の食中毒発生件数 アニサキスが4年連続最多

昨年、国内で確認された食中毒発生件数は717件で、前年比170件減少したことが厚生労働省の調べでわかった。患者数も前年比3533人減の1万1080人となった。死者が発生した食中毒は2件で、それぞれ家庭で食べたイヌサフラン、老人ホームで出された春雨の和え物(サルモネラ汚染)が原因だった。

病因物質別では、アニサキスが344件で最多となり、全体の半数(48.0%)を占めた。次いでカンピロバクターが154件(21.5%)、ノロウイルス72件(10.0%)と続き、この3物質で全体の8割近くを占めた。

アニサキスによる食中毒は前年比42件減少したものの、2018年にカンピロバクターを抜いて以降、4年連続で最多となった。直近7年間の推移は15年127件、16年124件、17年230件、18年468件、19年328件、20年386件、21年344件と高止まり傾向となっている。アニサキス食中毒の半数以上が飲食店や販売店で発生しており、同省は生鮮魚介類を扱う事業者に対し、鮮度の徹底と目視による確認などの対策を呼びかけている。

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