消費者団体が消費者行政を評価 消費者庁は25点満点中18点🔒

◎消費者委員会には監視機能発揮を提案

発足13周年となった「全国消費者行政ウォッチねっと」(ウォッチねっと)は10月12日、13周年記念集会をオンラインで開き、1年間の消費者行政評価結果を発表した。この評価は新しい消費者行政機関として消費者庁・消費者委員会が発足して以降、毎年取り組まれているもので、縦割りを排して総合的・統一的に消費者行政を推進させていく監視活動の一環として実施されている。当日は「世界の消費者行政ウォッチ活動」をテーマにした講演も行われた。年々裾野を拡げる消費者問題、その複雑・多様化に際し消費者行政も消費者団体も十分な対応体制が必要との指摘もあがった。

この消費者行政評価は、消費者庁・消費者委員会発足時から「ウォッチねっと」が取り組んできた。発足月の9月から翌年の8月までの1年間の消費者行政の活動を評価対象期間とする。ウォッチねっとのメンバーがそれぞれ担当行政機関の年間取組を検証、8月以降には行政機関に赴き、部署ごとにヒアリングを実施、その結果を精査して評価結果としてまとめ、発表してきた。

評価対象は消費者庁、消費者委員会、国民生活センターおよび総務省消費者行政第一課の4機関。評価指標は「活動の透明度」「積極度」「消費者度」「パフォーマンス度」「コミュニケーション度」の5項目。それぞれの項目を低い点から1点~5点とランク分けした。合計満点は25点だ。

消費者庁全体での評価は25点満点中の18点。消費者とのコミュニケーションが不足しているなどが指摘された。消費者委員会は……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」11月1日号より一部転載)

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