通販トラブル、2割が経験 エシカル消費、6割が知らず 道調査

北海道が実施した消費生活モニターアンケートによると、全体の2割の人が通信販売トラブルに遭った経験を持つことがわかった。エシカル消費(倫理的消費)については6割以上の人が「言葉を知らなかった」と回答した。道は調査結果を今後の消費者行政施策の検討に活かす方針だ。

調査は今年2月、消費生活モニター300人を対象に実施。241人から回答を得た。

アンケート結果によると、通信販売の利用頻度は「よく利用している」が25.9%、「たまに利用している」が51.8%、「現在は利用していないが数回だけ利用したことがある」が19.6%となった。

通販利用者にトラブル経験(商品未達、破損、偽物、詐欺的定期購入など)を聞いたところ、「たまにある」が19.8%、「よくある」が0.5%となり、2割を超える人がトラブルに遭っていた。また、トラブル経験者のうち「消費生活センター等の相談窓口に相談した」人は8.2%だった。消費者ホットライン(188)は回答者全体の49.4%が「知らなかった」と答えた。

一方、エシカル消費という「言葉を知らなかった」との回答が全体の64.7%にのぼり、「知っている」は33.2%にとどまった。エシカル消費に関連する用語の認知度を聞いたところ、「言葉も内容も知っている」との回答割合が最も高かったのは「食品ロス」で89.6%。以下、「フードバンク」56.4%、「SDGs」54.8%が5割を超えた。回答割合が低かったのは「アニマルウェルフェア(動物福祉)」14.5%、「エシカルファッション」17.4%だった。

実践しているエシカル消費の取り組み上位3位は「買い物の際エコバッグを使う」90.9%、「必要のない電気は消す」86.3%、「詰め替え用のある商品を選ぶ」81.7%。取り組む理由については「節約につながるから」が79.0%と最も高く、「環境や社会に貢献できるものを選びたいから」(57.1%)が続いた。

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