キユーピーと日清オイリオ 油付着ボトル回収実験 資源化目指す

◎千葉市内のイオン系8店舗で店頭回収 ドレッシングや食用油のPETボトルが対象

キユーピーと日清オイリオグループは資源循環に向けた実証実験として、ドレッシングや食用油に使用しているPETボトル容器の店頭回収を展開する。5月29日から11月末まで、千葉市内のイオンとイオンスタイル計8店舗で実施する。油の付いた使用済みPETボトルは現状、自治体によって可燃ごみやプラスチックごみに区分されており、今回の実験結果を通してリサイクルに向けた道筋を検証する方針だ。

店頭回収対象商品

資源循環の実現を目指し、店頭回収する対象商品の一例(プレスリリースより)

回収する使用済みペットボトルは、サラダ油やオリーブオイルなどの食用油ボトルとドレッシングボトル。ドレッシングボトルは容器を水ですすぎ、食用油ボトルは古新聞などの上に一晩程度逆さにし、油を出し切ることを求める。ラベルをはがしたうえで店頭設置の回収ボックスに入れて完了となる。

排出量や性状の実態、再資源化の適否などを調べ、資源循環の実現に向けた技術検証に活かす。2社は「取り組みを通じて生活者の皆さまに、これからのPETボトルは“ごみではなく、資源である”と理解いただけるよう啓発活動を推進していきます」としている。

(本紙「ニッポン消費者新聞」6月1日号より転載)

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