【欧州】医薬品の安全性向上を 調査では4分の1が「不合格」

欧州32カ国の45団体でつくる欧州消費者同盟(BEUC)はこのほど、欧州医薬品庁(EMA)に対し、市販医薬品の安全性向上を求める意見をおこなった。市場に出回っている医薬品には、安全性が担保されていなかったり効果が不十分だったりするものがあると指摘している。

ドイツの消費者団体Stiftung Warentestが市販薬2000品目を調べたところ、副作用に比べて治療効果が不十分なものがあり、4分の1の製品を「不合格」と評価していた。

BEUCは「医薬品の中には、臨床試験の被験者が少なすぎるものなど、科学的根拠が不十分なまま承認されているものがある」と指摘。医薬品の評価基準をさらに厳格化し、有効性が副作用を上回ることが確認されたもののみを承認するよう求めた。

また、使用説明書の文字が小さく、内容も分かりにくいため解読が困難だと指摘。わかりやすい説明と読みやすいフォントの使用を求めた。BEUCは「安全でよく効き、高品質な医薬品を提供することはSDGs(国連の持続可能な開発目標)の重要項目の1つであり、EUもこの目標に強くコミットしているはずだ」とし、承認制度の改革を呼びかけた。

関連記事

消費者運動年鑑2019

ニッポン消費者新聞最新号

新着記事

  1. 第4期消費者基本計画
    新型コロナウイルス感染問題が消費生活に重大な脅威を及ぼす中、3月27日、消費者庁は2020年度から2...
  2. オーストラリア競争・消費者委員会
    新型コロナウイルス対策として在宅勤務や在宅教育、遠隔医療が広がる中、急増する通信トラフィックに対応す...
  3. 古賀真子さん
    NPO法人コンシュマーネット・ジャパン(CNJ)理事長 古賀真子さん ■静養第一に ワクチン・治療...
  4. ニッポン消費者新聞2020年新年号
    特集 食品安全、毒性評価で問題提起 「閾値」の存否検証報告 食品Gネットの院内集会で ...
  5. 野菜サラダ
    新型コロナウイルスへの対抗手段の一つとして、FAO(国際連合食糧農業機関)は3月28日、ツイッターで...

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. オーストラリア競争・消費者委員会

    2020-4-2

    【豪州】在宅勤務や遠隔医療で回線ひっ迫懸念 通信業界が連携

    新型コロナウイルス対策として在宅勤務や在宅教育、遠隔医療が広がる中、急増する通信トラフィックに対応す...
  2. 野菜サラダ

    2020-4-1

    FAO、今まで以上に健康的な食習慣を 野菜の摂取など5項目

    新型コロナウイルスへの対抗手段の一つとして、FAO(国際連合食糧農業機関)は3月28日、ツイッターで...
  3. 国際消費者機構(CI)

    2020-3-30

    CI、医療・食品・正確な情報へのアクセス確保を要求

    新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受け、消費者団体の世界的組織「国際消費者機構」(CI、本部・ロン...
  4. AARP

    2020-3-27

    【米国】高齢者は来店不要、薬局大手が処方薬の無料配送

    高齢者の非営利団体AARP(本部・ワシントンDC)は3月24日、CVS、ライトエイド(Rite Ai...
  5. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同...
ページ上部へ戻る