【英国】アイロンは定期的に掃除を 石灰堆積、スチーム低下

英国の消費者団体Which?がアイロンの定期的な掃除を呼びかけている。ハイスペックなアイロンでも数カ月も使い続けるとスチーム量が低下し、衣類の頑固なしわを伸ばしにくくなるという。同団体は「アイロンがけは英国で最も面倒とされる家事の一つ。作業時間を減らし、電気代を節約するためにも忘れずにクリーニングをしてほしい」とコメントしている。

スチーム量低下の原因は、水に含まれる石灰によるもの。堆積した石灰(白いチョークのような粉状のもの)が蒸気の通気口をふさいでしまう。英国の水道水の一部は硬水で、この地域ではすぐに石灰づまりが起きてしまうという。

通常、アイロンにはクリーニング機能が搭載されており、この処置をすれば通気口の詰まりが劇的に改善する。また、石灰の発生を防ぐカートリッジを付属した製品もあるが、約3カ月ごとにカートリッジを交換が必要となる。

製品のクリーニング機能以外の防止法は▽硬水の地域に住んでいる場合は、浄水器を通した水を使う▽水タンクは使用するたびに空にする▽適切な温度でアイロンがけする。高温すぎると石灰ができやすい▽使用後は底板を吹く――など。アイロンを掃除せずに使い続けると、衣服を傷つけたり、生地に石灰成分が付いて取り除くことが困難になったりする可能性があるという。

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