小さくても大きなリスク 豪州でボタン電池の安全キャンペーン

オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は10月26日、ボタン電池の誤飲事故防止キャンペーンを開始した。標語は「小さな電池、大きな危険(tiny batteries, big danger)」。月に1人の割合で重傷事故が起きていることを保護者に知らせ、適切な管理を呼びかける。

ボタン電池はリモコンやおもちゃ、時計、温度計、補聴器、バースデーカードなど身の回りの様々な製品に使われている。小さな子どもが誤飲すると、化学反応を起こして喉や胃壁に穴をあけるため、死亡・重傷事故につながるおそれがある。

豪州では先週土曜日、フットボールの優勝決定戦「AFLグランドファイナル」が行われ、3万人の観客にボタン電池を組み込んだリストバンドが配られた。「ボタン電池が適切に固定されていない」とのトラブルが早くも寄せられており、ACCCは直ちに廃棄するよう呼びかけたという。

デリア・リッカード副委員長は「ボタン電池は小さくて光沢があり、キャンディーとサイズが似ているため、子どもにとっては魅力的だ」とコメントし、保護者に適切な管理を呼びかけていく方針だ。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 水
    米国立衛生研究所(NIH)が今年1月に公表した研究成果によると、市販のボトル入りウォーター1リットルc
  2. 消費者安全調査委員会
    消費者安全調査委員会(消費者事故調、中川丈久委員長)は4月25日、スポーツジムなどで発生している「パc
  3. PFASワーキンググループ
    食品安全委員会のPFASワーキンググループは4月26日、第8回会合を開き、「PFAS(有機フッ素化合c
  4. 米国の保険関連非営利組織「国家保険犯罪局」(NICB)は5月9日、盗難車に関する2023年報告書をまc
  5. 伝統的易学業界
    国民生活センターも参加、トラブル事例を解説 伝統的な易学の研究・普及に取り組んでいる占い関連団体がc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る