石けん成分のPRTR法指定、消費者団体が反対 除外を要望🔓

■「いわゆる合成洗剤成分との同列視はおかしい」

石けん原料を「化管法」(PRTR法)における第一種化学物質に指定する施策を政府が示したことで、反対運動が提起された。石けん推進に取り組む消費者団体や生協からは、石けん成分をいわゆる合成洗剤成分と同列視することは健康影響や環境水系影響を考えてもおかしい、と批判している。PRTR法はいわゆる合成洗剤成分「LAS」や「AE」などを管理物質に指定し、石けん成分を対象外にしていた。

◎石けん成分がLASやAEと同列に

化管法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)は、通称「PRTR法」として管理体制を通して有害化学物質の環境排出を防止・低減化させる役割を持つ。その施行令改正案が昨年12月から今年1月4日までの1カ月間、パブリックコメントに付された。

改正案には、石けんの成分(脂肪酸塩)を同法の第一種指定化学物質に追加し、管理していく施策を盛り込んでいた。

だが、この改正案は石けん主成分をいわゆる合成洗剤の成分と同列に扱う意味を持ち、消費者団体や生協から大きな反対を受けた。33会員生協と1連合会のもと、組合員約40万人を擁する生活クラブ生協連合会は1月21日、プレスレリースを発表。「生活クラブは石けんの優れた性質(生分解性の良さ、環境水系で生体毒性は発現しないなど)を評価している。今後も…(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」2月1日号より一部転載)

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