みそ汁・スープに注意、0~5歳児のやけど117件 東京都

熱いみそ汁やスープをひっくり返すなどして0~5歳児がやけどを負う事故が相次いでいるとして、東京都が注意を呼びかけている。乳児の場合、身体の表面積の10%以上のやけどで生命が危険な状況になるとされている。みそ汁一杯でも広範囲なやけどに至る恐れがあるため、都は「子どもの手の届くところに熱いものは絶対に置かないでほしい」と呼びかけている。

東京消防庁によると、2016年にみそ汁・スープによるやけどで救急搬送された0~5歳児は計117人に上り、子どものやけどの原因のトップとなっていた。また、乳児型人形を用いて、みそ汁一杯に相当する150ミリリットルのお湯(約90℃)を胸部にかける実験を行ったところ、10秒経過後も、首の下から脚部まで服を着ている部分の広い範囲で高温になることがわかった。

テーブルの上に置かれた熱い飲食物が入った容器を子どもが引き寄せ、内容物を浴びてやけどを負うケースが目立つという。

(本紙「ニッポン消費者新聞」1月1日新年特集号からの転載)

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 兵庫県立消費生活総合センター
    兵庫県内の相談窓口に寄せられた消費生活相談の総件数は前年度比1.7%減の4万6123件だった。このうc
  2. マスク
    国立健康危機管理研究機構(JIHS)は激しいせきの出る百日せきのことしの累計患者数が4万3728人にc
  3. 阿南久生団連会長
    ◎小川賢太郎氏は名誉会長に 事業者と消費者団体でつくる国民生活産業・消費者団体連合会(生団連)は6c
  4. 農林水産省
    農林水産省は14日、全国のスーパーで6月30日~7月6日に販売されたコメの平均価格は5キログラム当たc
  5. オーストラリア競争・消費者委員会
    オーストラリアの国立詐欺対策センターは7月11日、ロマンス詐欺対策の専門チームを立ち上げたと発表したc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る