【豪州】農家を狙った詐欺横行 格安トラクター広告で誘引

オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は10月12日、農家を標的とした詐欺が今年になって急増し、1月から8月にかけて120万豪ドル(約1億1000万円)の被害がでていると発表した。最も横行している手口はトラクターや農機具を格安で販売するとうたうオンライン広告を使ったもの。ACCCは「最近は農業分野でもオンライン取引が増えており、それにともない詐欺被害が急増している。被害者は金銭的な損失だけでなく深い精神的ダメージを負っている」と指摘している。

農家詐欺の手口はますます巧妙化していて、売買契約書を提示したり、電話やメールによる細やかな対応を行ったり、無料のお試し期間を提案したりしている。対策として、ACCCは「機器を直接見たい、もしくはライブビデオで確認したいと申し出ることをお勧めする。詐欺師は様々な言い訳を並べて拒否することがよくある」と指摘。前払いを避け、着払いを依頼することも重要だとしている。

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