【仏国】日焼け止めの危険性あおるSNS情報 消費者団体が警告

動画投稿アプリ「TikTok」の複数のインフルエンサーが日焼け止めの危険性をあおり、使わないよう推奨する動画がトレンドになっていることを受け、フランスの消費者団体UFCは7月12日、「こうしたアドバイスを参考にすると健康を危険にさらすことになる」と警告した。同国では皮膚がんが増加中で、誤った情報にまどわされないよう呼びかけている。

UFCによると、「#antisunscreen」、「#nosunscreen」などのハッシュタグで、世界各国のインフルエンサーが日焼け止めを使わずに生活することを推奨する動画をあげているという。彼らの主張は「危険な化学物質で構成されている」「発がん性のある成分が使われている」「ビタミンDの生成を阻害する」などというもの。

これに対し、UFCは「一部の規格外の製品が健康に悪影響を与えるおそれがあることは事実だが、市場で入手可能な日焼け止め製品のほとんどは安全性が担保されており、私たちが実施する商品テストでも太陽光線を効果的にブロックすることが確認された」と強調。ビタミンDについても「紫外線をもとに合成されるビタミンD は人の健康にとって不可欠なものだが、顔と腕に毎日10~15分間日光を浴びるだけで十分。SNS上のコンテンツの主張はあまりにも飛躍しすぎている」と警告した。

フランスでは毎年10万人以上が新たに皮膚がんを発症。皮膚がんはこの数十年で最も増加しているがんだという。

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