お肉は中心部まで加熱を 都が啓発強化 飲食店重点指導へ🔒

京都府で昨年、店舗で購入した生食用牛肉(ユッケ)を食べた90歳代女性が腸管性大腸菌O157に感染して死亡するなど、加熱不十分な食肉による食中毒が依然として発生しているとして、東京都健康安全研究センターは2月13日、さらなる普及啓発に乗り出すことを決めた。都がおこなった消費者実態調査では、加熱不十分な食肉を飲食店で食べるケースが多いことがわかり、都は今後、飲食店やスーパーなど提供側への普及啓発を重点的に行う方針。消費者向けの啓発では子どもや高齢者、妊婦などハイリスク層への注意喚起を展開していく。

都内では昨年、102件の食中毒が発生。アニサキスが60件、カンピロバクターが19件などとなっていた。そのほか、豚や猪、鹿などの食肉によるE型肝炎が130件発生していた。

また、都が昨年実施した食肉の生食等の実態調査では、生や半生で食べる食肉料理について、9.2%が「よく食べる」、49.3%が「たまに食べる」と回答。食べたきっかけとして、「飲食店のメニューにあった」(47.8%)……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」3月1日号より一部転載)

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