シンガポール消費者協会、美容サロンに警告 「腫れた」など苦情

ネイルアートやまつ毛エクステンションなどを行う美容サロン「ディーヴァ、ラッシュ&ネイルズ」(Selegie地区)に対する苦情が相次いでいるとして、シンンガポール消費者協会(CASE、メルビン・ヨン会長)が消費者に注意を呼びかけている。同社への警告後にも苦情が複数件寄せられていて、CASEは当局にさらなる措置を要請している。CASEは「美容サロンを利用する際は信頼できる店舗を選び、特別割引やトライアルをうたった勧誘に注意してほしい」としている。

同サロンに関する苦情が2022年に63件、23年に26件の計89件寄せられた。内容は「予約が取れない」「アフターサービスが不十分」など。予約を取ろうと連絡しても応答がなく、ようやく予約が取れても店舗で長時間待たされたという。また、まつ毛エクステの品質が低く、数日で抜け落ちてしまったり、不快感、腫れ、かゆみなどの危害が発生したりしていた。契約額はネイルもしくはまつ毛のパッケージセットで約120~1200ドル。「返金する」と回答しながら、催促しても一向に対応しないケースもあった。

CASEは2022年11月、同社に警告を通知。同年12月に不当行為の停止と消費者への補償を求め、消費者保護(公正取引)法(CPFTA)に基づく自主遵守協定への署名を要請していた。しかし、同サロンは署名に応じず、警告後も不当行為を繰り返しているという。CASEはシンガポール競争消費者委員会に対し、CPFTAに基づくさらなる措置を要請している。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. こどもの事故
    ゴールデンウィークを控え、宿泊先や親戚の家に置かれた製品で子どもが思わぬけがをする可能性があるとしてc
  2. 電話相談
    大阪弁護士会の消費者保護委員会は4月26日・27日の両日、紅麹サプリ健康被害110番を実施する。小林c
  3. 豪州消費者団体Choice
    住宅ローンや家賃に関する苦情が増加しているのは銀行が苦境に立たされている人を十分支援していないからだc
  4. 鶏肉
    日本政策金融公庫が実施した畜産物の購入に関する消費者動向調査によると、食肉と牛乳について、およそ6割c
  5. コンシューマーリポート
    4月22日のアースデイを前に、米国の消費者団体コンシューマー・リポートは気候変動が消費者の財布に与えc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る