【米国】部品を指定するなど修理権を妨害、FTCが8社に警告

米連邦取引委員会(FTC)は7月3日、消費者の修理する権利を妨げている可能性があるとして、空気清浄機やゲーミングPCなどを販売する8社に警告書を送ったと発表した。FTC消費者保護局のサミュエル・レイバン局長は「修理権を制限する行為がマグナソン・モス保証法(MMWA)違反に当たることを企業に警告した。我々は消費者の修理権と独立ディーラーの競争権を保護するための努力を続ける」とコメントしている。

8社のうち5社は消費者が修理する際、「指定の部品またはサービス業者を利用しなければ保証が無効になる」などと規定していた。こうした規定を用いる場合、部品やサービスを無償とするか、FTCから免除を受けない限り、原則としてMMWAに抵触するという。5社は空気清浄機販売の4社とトレッドミル販売の1社。

残る3社は日頃の手入れや修理を行うのを妨げる場所に「剥がすと保証が無効になる」と記載したステッカーを貼っていた。3社はゲーミングPCや周辺機器を販売する業者だった。

FTCは8社に販促資料や保証書などの点検を要請。30日以内に是正しない場合は法的措置も辞さないとしている。

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