【欧州】ダイエットコーラが高スコア? 栄養スコアの問題点指摘

欧州諸国で導入が進む「栄養スコア」について、消費者団体のBEUC(欧州消費者同盟)が複数の問題点を指摘した。ダイエットコーラやフライドポテトが「健康的」と評価される場合があることなどを示し、消費者の混乱につながることを懸念している。

栄養スコアNutri-Score

食品包装の前面に表示される栄養スコア。健康度を5段階で評価する

栄養スコアは食品に含まれるカロリー、塩分、砂糖、脂肪分などを点数化し、緑色の「A」から赤の「E」までの5色で健康度を示す栄養度評価ラベル。フランスが英国の信号方式ラベルをもとに考案し、欧州各国で採用が進む。

この栄養スコアについて、BEUCは「ジャンクフードが高評価される場合がある」と問題指摘するレポートを公表した。制度の欠陥を示す事例として、ダイエットコーラが二番目に健康度が高い「B」に評価されることを上げた。

ダイエットコーラは砂糖とカロリーがゼロで、栄養スコアでは砂糖を使った飲料よりも高ランクに位置付けらる。飲料で唯一最高評価を得たミネラルウォーター(水)に次ぐ高スコアとなり、BEUCは「この制度では甘味料やその他の添加物が考慮されていない。添加物を避けたい場合は、むしろE評価の飲み物(砂糖を使った甘味料ゼロの飲料)を選んだほうがいいのではないか」と指摘した。同様の理由で、A評価を獲得した冷凍フライドポテトについて触れ、「調理すると油と塩分が加わることになるが、評価ではそれがまったく考慮されていない」と非難した。

また、1食の分量で評価する場合があるため、同じ食品でも量が少なくなるほど高スコアになる傾向があった。1食当たり15グラム分のスナックやマヨネーズ、チョコレートは、100グラム換算のスコアと比べて高くなる。BEUCは「パッケージに記載される目安量を超えて食べる人も多い。食べた量に応じてスコアが変化することを知らせるべきだ」と指摘した。

ただし、BEUCは栄養スコアの普及を推進する立場。「肥満問題を解決するため、欧州全体で義務化すべきだ」と主張し、各国で署名運動を展開してきた。BEUCが懸念するのは、制度に対する消費者の混乱や誤解が起きることであり、今回のレポートも正しい活用方法の周知を狙ったものとみられる。

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