葬儀・墓、元気なうちに準備 自分にふさわしい最期考える講座🔓

自分にとってふさわしい葬儀とお墓のあり方を考えるシニア講座が12月17日、東京都多摩消費生活センターで開かれた。講演したシニア生活文化研究所の小谷みどり所長は、「ひとり死」時代を迎え、葬儀やお墓の意味合いが大きく変わったことを説明。「正しい情報を知った上で、自分でどうしたいかを選ぶ時代。元気なうちに家族で話し合い、準備しておいてほしい」と呼びかけた。

小谷みどり氏講演

「自分の想いを残された人に託すことが大事だ」と語る小谷みどり氏(17日、多摩消費生活センター)

この講座は多摩消費生活センターの主催。「終活」をテーマに全10回の連続講座を企画し、今回が最終回となった。100人の定員に対し142人が応募し、早々に受け付けを締め切った人気ぶりで、シニア生活文化研究所の小谷みどり所長が「ひとり死時代に誰に最期を託すか~変わる葬儀とお墓のかたち~」と題する講演をおこなった。

葬儀の形が変わった背景として、急速に進む長寿・高齢化があるという。小谷所長は「長生きするほど親戚・知人が先立ち、葬儀の参列者が少なくなる。やがては家族しか来なくなる」と指摘。約15年間で葬儀の参列者が四分の一にまで減少したこと(1996年180人→2013年46人)や、東京都民の3割が亡くなっても葬儀を上げなくなったことなどを示した。

一方で「今は、故人を偲びたいという気持ちの人だけが参列する。見栄や世間体を気にする必要がなくなり、その人らしい形で送ってあげようという気持ちに変わった」とし…(以下続く)

この記事の続きは以下の会員制データベースサービスで購読できます
📌ジー・サーチ データベースサービス
📌日経テレコン

関連記事

消費者運動年鑑2022

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 自動車
    米国の消費者団体コンシューマー・リポートは11月25日、ダウンジャケットや厚手のコートを着た子どもをc
  2. 電話相談
    消費者団体や弁護士などでつくる「市民のための公益通報者保護法の抜本的改正を求める全国連絡会」は12月c
  3. PSアワード
    ◎業界水準超す製品安全を実現 経済産業省は11月17日、企業・団体による製品安全の優れた取り組みをc
  4. PETボトルリサイクル推進協議会
    ◎ボトルtoボトル比率は29%と急伸 PETボトルリサイクル推進協議会(佐藤澄人会長)は年次報告書c
  5. 2023年度アルミ缶回収協力者表彰式
    ◎表彰制度通じて草の根回収を支援 アルミ缶リサイクル協会(石原美幸理事長)は11月20日、2023c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る