埼玉県消費者大会、60回の節目 上野千鶴子さんが記念講演🔒

◎「学び考え行動を!」 実行委が消費者行政の充実など要請

第60回の節目となる埼玉県消費者大会が10月17日、さいたま市の埼玉会館で開かれた。会場とオンラインに425人が参加。「誰もが安心して暮らせる社会」と「誰ひとり取り残さない持続可能な社会」の実現を目指して消費者自らが学び、考え、声をあげ、行動していくことを誓った。記念講演では東京大学名誉教授でウィメンズアクションネットワーク理事長の上野千鶴子さんが登壇。「在宅ひとり死」を提唱し、これを支える介護保険が危機的状況にあるとして参加者に行動を呼びかけた。全体会では県への要請を行い、大会アピールを採択した。

埼玉県消費者大会上野千鶴子さん講演

埼玉県消費者大会で「在宅ひとり死」を提唱する上野千鶴子さん。現場での経験が蓄積し、実現可能と報告した(埼玉会館にて)

大会は県内20の消費者団体による実行委員会の主催。プレ学習会を重ねながら準備を進めてきた。スローガンは昨年に引き続き「誰ひとり取り残さない社会を目指して~わたしたち消費者の行動が未来をきめる」。今回もハイブリッド開催とし、埼玉会館に285人、オンラインに140人が参加した。

大野元裕・埼玉県知事は「昭和40年の第1回大会以来、食の安全や環境問題など消費者運動の中核を担ってきた皆様に改めて敬意と感謝を申し上げたい」と挨拶。悪質商法による高齢者被害が多発していることを危惧し……(以下続く)

(本紙「ニッポン消費者新聞」11月1日号より一部転載)

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