【米国】遺伝子企業が破産危機 消費者団体「すぐ削除申請を」

米国の遺伝子検査会社「23andMe」が破産手続きを開始した問題で、消費者団体ナショナル・コンシューマー・リーグ(NCL)は3月25日、個人の遺伝子データと健康情報に大きな懸念が生じたとして、消費者に緊急警告を出した。NCLの公共政策担当者は「破産手続きの枠組みの中で消費者保護や合意が維持されるかは依然不透明だ」と指摘し、個人データの所有権やプライバシーポリシーに変更が生じる前にデータ削除をただちに申請するよう呼びかけている。

NCLによると、同社のプライバシーポリシーには「当社が破産、合併、買収、再編、資産売却に関与する場合、その取引の一環としてお客様の個人情報がアクセス、売却、または譲渡される可能性がある」と記載されており、最終的に機密性の高い個人のDNAデータが資産として譲渡される可能性があるという。

NCLは消費者に対し、データを保護するために今すぐ行動を起こすよう警告。カリフォルニア州司法長官や主要メディアなども同様に削除申請を行うよう注意喚起している。

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