【豪州】単位価格表示の不満度が上昇 「読みにくい」など

豪州の消費者団体CHOICEの最新調査によると、単位価格(ユニットプライス)表示について「便利だと感じる」と回答した人の割合が大幅に減少していることが明らかになった。多くの人から「読みにくい」「計量単位が異なっている」など不満の声が寄せられている。

今年初めに実施された調査によると、単位価格表示を便利だと感じる人は、2022年の71%から61%へと大きく減少した。38%の回答者が「計量単位の不一致」を指摘し、同じく38%が「読みにくい表示があった」と回答。さらに、32%は「表示が隠れていた、なかった」と報告している。

同国では2009年に、店舗面積が1000平方メートルを超える大型スーパーやオンラインストアに対して単位価格制度が導入されたが、不適正な表示についての苦情が絶えない状況が続いている。連邦政府は今年9月、単位価格制度の改善に向けた取り組みを発表し、違反事例に対する民事罰の導入も視野に入れた意見募集を開始した。

CHOICEは「節約のために単位価格を利用する消費者は増えているが、依然として表示がわかりにくく、最大限に活用できていない」と指摘している。また、規制強化を強く支持するとともに、シュリンクフレーション(価格を据え置いたまま内容量を減らす手法、いわゆるステルス値上げ)の事前通知制度の導入を求めている。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. ACCC
    豪州の消費者団体CHOICEの最新調査によると、単位価格(ユニットプライス)表示について「便利だと感c
  2. 日EU共同声明
    伊東良孝消費者担当大臣は9月18日、マイケル・マグラー欧州委員会委員(民主主義・司法・法の支配・消費c
  3. コンシューマーリポート
    米国小売り大手のウォルマートは10月1日、プライベートブランド食品から合成着色料や保存料、甘味料などc
  4. 大阪府消費者フェア2025
    毎年恒例の大阪府消費者フェアが10月25日、大阪府咲洲庁舎1階フェスパで開催される。府内の消費者団体c
  5. 第19回キッズデザイン賞表彰式
    ◎消費者担当大臣賞は「アトリエ・バンライ―ITABASHI-」 子ども視点の優れた製品や施設、取りc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る