【豪州】単位価格表示の不満度が上昇 「読みにくい」など

豪州の消費者団体CHOICEの最新調査によると、単位価格(ユニットプライス)表示について「便利だと感じる」と回答した人の割合が大幅に減少していることが明らかになった。多くの人から「読みにくい」「計量単位が異なっている」など不満の声が寄せられている。

今年初めに実施された調査によると、単位価格表示を便利だと感じる人は、2022年の71%から61%へと大きく減少した。38%の回答者が「計量単位の不一致」を指摘し、同じく38%が「読みにくい表示があった」と回答。さらに、32%は「表示が隠れていた、なかった」と報告している。

同国では2009年に、店舗面積が1000平方メートルを超える大型スーパーやオンラインストアに対して単位価格制度が導入されたが、不適正な表示についての苦情が絶えない状況が続いている。連邦政府は今年9月、単位価格制度の改善に向けた取り組みを発表し、違反事例に対する民事罰の導入も視野に入れた意見募集を開始した。

CHOICEは「節約のために単位価格を利用する消費者は増えているが、依然として表示がわかりにくく、最大限に活用できていない」と指摘している。また、規制強化を強く支持するとともに、シュリンクフレーション(価格を据え置いたまま内容量を減らす手法、いわゆるステルス値上げ)の事前通知制度の導入を求めている。

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