ネットは10か国語が支配 CIが「言葉の壁」改善呼びかけ

インターネットで使われる言語が10か国語に偏っていて、多くの消費者がオンラインサービスを利用できない状況にあるとして、国際消費者機構(CI)が地域格差の是正を呼びかけた。

地球上には7000以上の言語があるが、CIは「オンライン上では、コンテンツの8割を10か国語が支配している」と指摘。英語、中国語、スペイン語、日本語、アラビア語、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、韓国語の10か国語以外の言語に対応したコンテンツが非常に少ないと警鐘を鳴らした。

例えばインド公用語の一つ、ヒンディー語は2億6000万人(世界第6位)が使っているが、オンライン上には同言語のコンテンツが0.1%しかない。また、ルワンダの消費者団体によると、コンテンツの多くが英語にのみ対応していて、ルワンダ語を使う93%の消費者はモバイルバンキングなどの主要サービスを十分に利用できていないと報告した。

グーグルをはじめとした翻訳ツールも普及しつつあるが、CIは「英語のみのサービス提供は地域ユーザーの能力を制限し、インターネットの恩恵から消費者を排除することになる」と強調。地域の行政、消費者団体、プロバイダ、有識者、技術者が連携して、地元の言語によるオンラインサービスを育成するよう呼びかけた。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. 電話相談
    全国消費生活相談員協会は9月7日から東京・大阪・北海道で、週末電話相談110番「健康食品うそほんと?c
  2. 欧州消費者同盟
    米グーグルが欧州の独占禁止法に違反したとして24億ユーロ(約3800億円)の制裁金を科された問題を巡c
  3. 国民生活センター
    パイオネット(全国消費生活情報ネットワークシステム)に2023年度の消費者相談が89万件寄せられていc
  4. 英国の消費者団体Which?
    人気ロックバンド、オアシスの再結成ツアーチケットを取り扱ったチケット販売大手「チケットマスター」が消c
  5. こども霞が関見学デーに登場したイヤヤン
    ◎消費者庁職員が企画 イヤヤンも1年ぶり登場 夏休みの子どもたちに、幅広く行政施策の取組を知ってもc

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る