高齢者住まいトラブル110番、22日開催 弁護士が対応

日本弁護士連合会(日弁連)と各地弁護士会は2月22日、電話相談「高齢者住まいトラブルなんでも110番」を開催する。有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅(サ高住)など高齢者の住まいに関するトラブルについて、全国各地の弁護士が無料で相談にのる。

22日の110番は全国統一ナビダイヤル0570・073・165(ゼロナヤミ、イイロウゴ)まで。最寄りの弁護士会につながる。時間は10時~16時まで。施設の入退所時の問題、介護事故、虐待、身元保証などの問題について弁護士が対応する。相談無料、電話代は自己負担となる。

この110番は今回で4回目。有料老人ホームの入所一時金に関するトラブルが相次いだ2011年に開始し、相談件数は第1回が97件、第2回(12年実施)が158件、第3回(16年実施)が194件と回を追うごとに増加してきた。

記者会見した日弁連高齢者・障害者権利支援センターの松隈知栄子事務局次長は「サ高住が経営難に陥り、入居者が終の棲家として安心して利用できない実態も起きている。相談件数は伸びているが、潜在化しているトラブルも多い」と指摘。

日弁連の吉成務副会長は「高齢者の住まいに関する問題は高齢者の生命、身体の安全に直接かかわる大切な問題。国民生活センターにも保証金、解約時の返金に関する相談がいまだに多数寄せられており、いまなお安全が脅かされている状態にある。本人はもちろん家族や知人からの相談にも応じるのでお気軽に相談してほしい」と呼びかけた。

関連記事

消費者運動年鑑2023

ニッポン消費者新聞最新号発行しました

新着記事

  1. コンシューマーワイド 食品ロス問題は持続可能な未来を目指す国際社会の課題になっている。SDGsは1c
  2. unicharm
    消費者共創と協働 夜用のショーツ型ナプキンの昼用として10月に発売した。商品名は「ズボンを脱がずにc
  3. ニッポン消費者新聞2025年1月1日号
    特集 悪質商法対策プロジェクトチーム 消費者庁が立ち上げ、高市首相の国会答弁ウケ ~関c
  4. 消費者庁
    食品の流通量が増える年末に向けて、消費者庁は都道府県と連携して年末一斉取締りを実施する。年末一斉取りc
  5. 除雪機の事故
    冬シーズンが始まる12月に、除雪機の事故が多発しているとして、NITE(製品評価技術基盤機構)が注意c

記事カテゴリー

トレンドニュース

  1. 全葬連石井時明会長

    2020-1-22

    登録制度導入も視野に 葬祭業めぐり3省庁が情報交換

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の石井時明会長は1月21日、同連合会と全日本葬祭業政治連盟の合同c
  2. 全日本葬祭業協同組合連合会

    2020-1-9

    国際葬儀連盟、横浜で6月に世界大会 18年ぶりの日本開催

    今年6月、横浜で世界の葬儀関連事業者が集う世界大会が開催される。主催する「FIAT-IFTA」(国際c
  3. 葬儀事前相談員資格認定試験

    2019-11-20

    葬儀の事前相談員資格認定試験を実施 全葬連

    経済産業大臣認可の「全日本葬祭業協同組合連合会」(全葬連、石井時明会長)は11月18日と19日の両日c
  4. チーズフェスタ2019

    2019-11-12

    チーズフェスタに6千人超、「チー1グランプリ」も決定

    チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会は11月10日と11日の両日、東京渋谷区・恵比寿の「エビススc
  5. 全葬連第44回通常総会懇親会

    2019-5-22

    来年の国際葬儀連盟世界大会への準備推進 全葬連

    全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連、石井時明会長)は5月21日、第44回定期総会を都内で開き、来年6c
ページ上部へ戻る