家庭の食事、5年連続セシウム不検出 日本生協連調査

日本生活協同組合連合会(日本生協連)は3月6日、福島県を中心に全国で実施している「家庭の食事」調査において、すべてのサンプルで放射性セシウムが不検出だったと発表した。すべて不検出という結果は2014年度以降、5年連続となった。今年度も調査を継続するとしている。

日本生協連は、2011年に起きた福島第一原発事故を機に「家庭の食事」調査を毎年実施しており、今回が8回目。昨年5月から今年1月にかけて、福島県100世帯を含めた18都県232世帯を対象に普段の食事2日分(6食分と間食)を調べた。その結果、すべてのサンプルで検出限界以上の放射性セシウムは検出されなかった。

2013年度までの3回の調査では、いずれも放射性セシウムを検出したサンプルがあったものの、年度を追うごとに検出割合、放射性セシウムの最大値ともに減少しており、14年度以降は不検出となっていた。

調査に参加した組合員からは「子どもたちが食べたものを直接検査してもらうことができ、安心。これからもこの取り組みを続けてほしい」「長い時間をかけて、一つ一つ丁寧に検査をしてもらうことで、安心して美味しい福島県産のものをたくさん食べられるようになった」などの声が寄せられているという。

日本生協連では今年度も調査を継続し、放射性物質に関するリスクコミュニケーションを展開していく方針だ。

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